こんにちは!歯科医師9年目のHachiです!
今日はむし歯についてお話ししたいと思います。
みなさん、ステファンカーブって知ってますか?

上の図がステファンカーブです。
口の中に食べ物が入ると、約20分くらい酸性に傾きます。
酸性に傾くと、歯が溶ける脱灰(だっかい)という現象が起こります。
そして時間が経つと、唾液の効果によって再石灰化が起こり、アルカリ性に戻っていきます。
食べ物によってはお口の中に停滞しやすいものがあります。
キャラメルやチョコレートなどです。
まさにむし歯になりやすい食べ物の代表格ですが、あいつらは口の中に長時間停滞するので、酸性に傾く時間が長くなり、それだけむし歯になりやすくなるのです。
むし歯というと、甘いもののイメージがあると思いますが、
お米だって、唾液に分解されて糖に変換されます。
つまり、むし歯になるリスクはあるのです。
どんなものでもお口の中に入れば、酸性に傾きます。
では、何に気をつけたらいいのでしょうか?
それは回数です。
よくお母さんが、そんなにたくさん食べたらむし歯になるから少しずつ食べなさい。
と言ってるのを聞いたことがありませんか?
あれは間違いです。
たとえばポテトチップスを一袋一気に食べるのと、
一枚ずつ時間をかけてチビチビ食べるのとでは、
後者の方がむし歯になりやすいです。
理由はステファンカーブです。
一袋一気に食べたら、それで20分酸性に傾く。
一袋を10回に分けて食べたら、20分×10回で200分賛成に傾きます。
これは大きな違いです。
なので、話をまとめると、間食をするなら量ではなく回数を気にしてください。
ダラダラ食いはやめて、できるだけ短時間で食べることを意識してみてください。
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