
こんにちは、歯科医師のhachiです。
実は私、歯科の勉強は大好きで、暇さえあればオンライン、オフライン関わらずセミナーを受けています。

ですが、それでメキメキ実力が伸びてるかと言われると、
正直自分の納得する程の成長は得られていません。
それはなぜか?
自分の努力不足?周りの環境のせい?
理由を探せばいくらでもあげられます。
でも自分の中で一つ明確な答えがあります。
それは患者さんにイエスをもらえてないことです。

どういうことかというと、いくらセミナーで新しい技術を学んでもそれを実践する場がなければ成長できません。
本とかでバットの正しいスイングの仕方をいくら勉強しても、おそらく毎日素振りを1000回している人には敵わないでしょう。
つまり、患者さんからイエスをもらえていないと、実践する場が与えられません。
そのままではいつまでたってもその技術は身につかず、お蔵入りになってしまいます。
そこで今日は患者さんにイエスをもらうために、明日から使える実践的テクニックをご紹介したいと思います。
私と同じ悩みを持つ若手歯科医師の方はもちろん、他業種の方でもコンサルやお客さんとのコミュニケーションの中で役に立つ内容となってますので、ぜひ最後まで読んでください。
患者さんにイエスをもらうために明日から使える実践的テクニック
「指摘」のしすぎにご注意!
例えば、我々歯科医師は患者さんにお口の中の状況を説明するときに
ついつい悪いところばかりを指摘してしまいます。
磨き残しが多いです。とか、複数箇所にむし歯があります。とか
事実なので当然なのですが、
やはり人間なので、本来指摘されるのを好む人は少ないです。
そうするとせっかく頑張って来たくもない歯科医院にきているのに、指摘されると心が沈んで治療も受けたくなくなります。
そんなテンションの時に自分のやりたい治療をプレゼンしても、誰がやりたいですと言うでしょうか?
なので、もちろん必要なことは伝えなければいけないのですが、「指摘」のしすぎで患者さんの気持ちを置いてけぼりにしていないかに注意してください。
「褒める」を大事に
患者さんの治療のモチベーションを上げるために、「褒める」ことから始めましょう。
「治療しているところはありますが、神経が残っていることは素晴らしいです」
「歯科医院に来るの大変だったと思いますが、よく決心して来てくださいました。」
このように、その患者さんの良いところは必ずあるので、そこを褒めてあげてください。
歯科治療は痛みを伴うことが多いです。
ただでさえモチベーションが下がりやすい状況だと思うので、
患者さん良いところはちゃんと褒めてあげて、こちら側から患者さんのモチベーションを上げるよう意識してみてください。
あなたではない、患者さんにとって「わかりやすい」を追求する
専門用語を使わず、極力優しい口調で、ゆっくり話しているのになんで伝わらないんだ?
以前の私もこう思っていました。
専門用語を使わないのなんて当たり前です。
人は話の中にわからない単語が3つ以上含まれると聞く気が失せるそうです。
電気屋さんとかでパソコンの説明を受けた時に、疲れた経験とかありませんか?それと同じです。
私たちが「説明しやすい」と患者さんにとって「わかりやすい」は、必ずしも一致しません。
患者さんにわかりやすいと思ってもらうためには、
- 模型や写真など、視覚的情報を駆使する
- 患者さんの口の中で"正常な部分"と"異常な部分"を比較する
- 例え話をつかう
以上のような工夫が必要です。
現代のSNS社会において、視覚的情報はものすごく重要視されます。
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、いくら私たちが懇切丁寧にたくさん喋ったところで、一枚の写真の説得力には負けます。
なので口腔内写真やレントゲンなどのツールは上手に利用するべきです。
そして、「いくらここが悪いです」とか指摘しても、患者さんからしたらなにが悪くてなにが良いのかというそもそもの前提がわかりません。
他の類似症例を挙げるのも一つですが、
1番は患者さんの口の中で比較対象があれば最もわかりやすいです。
例えば、詰め物が脱離してその下で虫歯ができていたとします。
「こちらの歯の詰め物ももしかすると今回の歯と同じように詰め物の下で虫歯になっているかもしれません。」
と言われると、信憑性が増しませんか?
その患者さん自身に起きた事象なので、他のところも同じ状況になってしまっているかもしれないと容易に想像つくはずです。
そうすることで治療の必要性を感じてもらいます。
あとは例え話ですね。
車の車検や身体の健康診断と同じで、はのメインテナンスも重要です
歯の神経をとると、枯れ木と同じで割れやすくなってしまいます
といったような他のワードでよりイメージを深めてもらうことも大事です。
例え話の引き出しはよりたくさんもっておくと良いです。
まとめ
以上、患者さんとのコンサルの時に使えるテクニックをいくつかご紹介させていただきました。
まだまだたくさんあるのですが、まずは基本的なところをベースにお伝えしました。
冒頭でもお伝えしましたが、私自身患者さんとのコンサルは苦労してなかなか理解してもらえなかったです。
ですが、今回お伝えしたテクニックを意識し実験することで少しずつ患者さんの反応が変わってきたことを身をもって実感しました。
患者さんの反応が変わってくると、次も私で診てほしいと指名を頂けたり、先生の説明わかりやすいねとお褒めの言葉を頂けたりしました。
そうすることで私自身、仕事がより楽しくなり、改めて良い治療を提供したいという想いが強くなりました。
私と同じ悩みを持っている方がいらっしゃったら、ぜひ今回の内容を活用していただぃて、先生が持っていらっしゃる素晴らしい技術で多くの患者さんを幸せにしていただきたいです。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
コメント