歯科医師の悩み【将来開業すべきか否か?】

歯科医師になって、はや8年。周りの知り合いもそろそろ開業し始める時期。

自分も開業するのか、それとも勤務医としてこのまま進むのか、

決断する時期が近づいてきたように思う。

今日は開業する or 勤務医で勤める のそれぞれのメリット、デメリットを自分なりに考察したい。

それが自分としても、思考の整理になると思うし、同じ悩みを抱えたどこかの歯科医師の先生にも参考になれば幸いである。

結論から述べると、

・ストレスに強い

・自由が好き

・周りに流されない

こういった特性を持つ人は開業に向いていると思う。

ちなみに、僕はすべてあてはまらない。

だから将来開業する想いは薄い。

開業するメリット

1.自由にできる

自分の好きな治療、

欲しい材料、器具、

受けたいセミナーなど、

これら全て開業した先生に決定権がある。

逆に言えば、勤務医にはこれらを得ようとするには事前に必ず院長の許可がいる。

せっかくセミナーで得た知識も、環境によってはなかなか発揮しづらく、結局実践できないままお蔵入りしてしまうケースもある。

開業すれば、全て自己責任の代わりに、自分の思うままコントロールできる。

臨床家としては、やりがいが増してくる。

2.経費が使える

開業医といえば、ひとつの会社の社長みたいなものだ。

勉強会費やスタッフとの飲み会なども経費で賄える。

知り合いの先生もキャバクラで使ったお金は経費でまかなっていた。

お金儲けのために歯医者をやっているわけではないが、

やはり裕福だと心にもゆとりが出る

そういう意味では、開業してお金もある程度自由に使えることは自分の人生も豊かにできると思う。

3.症例が集まりやすい

しっかりとした実力をつけていれば、患者は基本院長を希望されるので、大きなケースやインプラントが絡んだケースなどが集まりやすい。

勤務医だと、どうしても保険治療や小さいケースばかりになりがちである。

開業するデメリット

1.ストレスフル

院長になると、当然治療だけでなく、

経営、スタッフ、集患など、

あらゆることを考えなければならない。

ましてや、我々歯科医師は大学では基本歯の勉強しかしていない。

それが院長になった瞬間、経営、マネージメント、マーケティングなどまったく知らない分野を勉強して、実践していかなければならない。

そして、歯科衛生士にしろ、受付・助手にしろ、女性が多い職場である。

それはつまり、結婚や妊娠などでどうしても離職率が高くなってしまう。

その都度、新しく採用をかけるなり、対策を講じる必要が出てくる。

このように、院長をするというのは並大抵のことではない。

2.借金を抱える

先ほど、メリットで自由であることを述べたが、

それはあくまで医院が軌道になった後の話だ。

開業当初は借金を抱えるし、いきなり大きなケースがどんどん集まるわけがない。

まず最初は借金を返すために、毎日粛々と保険治療をぶん回す日々が続く。

これまたストレスがかかる日々だ。

3.孤独

だいたい院長 vs スタッフという構図ができる。

雇用主と被雇用者という関係上致し方ないことである。

いくらスタッフのことを思って、いろいろやっても、

ちょっとしたことで陰口をたたかれてしまう。

それが院長の宿命というやつだ。

以上、開業のメリット・デメリットを述べたが、

やはり開業するには相当なストレスがかかることは覚悟しといたほうがいい。

それでも、自分の名前の医院が立つことは誇らしいことだし、そういったストレスに打ち勝つことで、得られることも多いと思う。

最終的には自分が患者さんに何を提供したいかで、開業すべきか決めるべきである。

勤務医で続けるメリット・デメリットはまた後日お話ししたいと思う。

読んでいただき、ありがとうございます。

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