こんにちは、歯科医師のhachiです。
私は週に一度、訪問歯科に携わっています。
訪問歯科をしている歯科医院は年々増えてきていると聞いてますので、ご存知の方もいると思いますが、
初めて聞いた方のために今日はその訪問歯科についてお話ししたいと思います。
訪問歯科というのは、寝たきりや認知症の方など、特別な理由があって歯医者さんに通うことができない患者さんのために
こちらから患者さんのお家や施設にお伺いし、口腔ケアや簡単な処置をして差し上げることです。
今回は実際に訪問歯科を行なっている私自身の実感も交えながら、訪問歯科についてお話ししたいと思います。
「訪問歯科ってきいたことあるけど、具体的にはあまりよく知らない」という方や、訪問歯科をこれから取り入れようと考えていらっしゃる歯科医師の先生方にもなにかヒントとなる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んで頂けると幸いです。
訪問歯科医師が解説!訪問歯科ってなに?
訪問歯科の対象となる人ってどんな人?
訪問歯科の対象となる人は主に以下のような人です。
- ご自身で通院・外出が困難な方
- 歯科医院から半径16km以内のご自宅・施設・病院
ちなみに年齢制限は特にありません。
訪問歯科ってどんな感じで治療するの?
普通の歯科のイメージですと

上の画像のように、診療台の上で治療します。
診療台には歯を削る機械やお口の中の水を吸う機械、明るいライトなど、歯科治療に必須なものが備え付けられています。
しかし、訪問歯科となると、患者さんがいるご自宅や施設に伺うので、当然診療台はありません。
それでは、どのように治療するのでしょうか?
訪問歯科では、持ち運べる「治療キット」を使用します。

各種メーカー、いろいろなものが出ています。基本的には上の写真のように、アタッシュケースのような形で器具を収納でき、持ち運びにも便利です。
これでコンセントに電源をさせば、可動することができ、虫歯治療やスケーリング(歯のお掃除)、入れ歯の調整など基本的な治療ができます。
普段使っている機械と比べると、もちろん出力が弱いですが、最近は性能が上がっており、歯科医師にとって治療に対するストレスはあまり感じないくらいの使用感です。
なので、患者さんも安心して治療を受けてもらうことができます。
以上、概略ではありますが訪問歯科についてお話しさせていただきました。
結構訪問歯科をされている医院が増えてきている印象を受けます。
通院が困難で歯科の治療を諦めていた方にはぜひ活用をおすすめします。
それでは、また。お大事に。
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